ゲームで子育て!(1)ゲーミフィケーションから「ゲーミデュケーション」に
ゲームは子供にとって有害?それとも有益?
「ゲーミフィケーション」という言葉をご存知でしょうか?
ゲームの力を、社会問題の解決などの「良いこと」に活かそうという試みです。
ゲーミフィケーション(gamification)とは:課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般。(wikipediaより)
ゲーム嫌いな人にとっては、「ゲーム」を学習に取り入れたり、ましてや子育てに活かすだなんてとんでもない!と思われるかもしれません。
「ゲームは有害!!ゲームばかりやっていると子供がバカになる!」…なんてイメージは、まだまだ根強く残っています。
ゲームが有害でない(少なくともその根拠に乏しい)ことについては以下のような記事を読んでいただくとして…
1日2時間「マリオカートDS」で遊んだ少年、1週間で弱視が250%改善へ
英紙「暴力ゲームは犯罪数を減少させる」というレポート結果を掲載
ゲームが有益で、子育てにぜひ取り入れるべき手法であることを私の子育て経験からお話したいと思います。
そもそも「ゲーム」って何でしょう?
ゾンビを殺したり、敵を撃ちまくったり、架空の森で膨大な時間を過ごすこと?
いいえ。
残虐な表現やファンタジックな(そしてゲーム嫌いの人には無益に見える)活動は、ゲームの「モチーフ」であって、ゲームの根本ではないのです。
ゲームとは、「つまらないことや単純なことを面白いものに変えること」です。
ゲームで遊んでいる人を外から客観的にみると、「〇や×のボタンを連打している」だけにすぎません。
もしあなたが、「これから3時間、〇や×や△のボタンを順番に押し続けてください。」と言われたらどうでしょう?
めちゃめちゃ退屈な作業ですよね?
でも、ゲームの魔法がかかると、その単純な作業がとてつもなく楽しい時間に変わるのです。
(そう考えると、つまらない作業を「夢中になるコンテンツ」に変えるゲームクリエイターさんってすごいと思いません?)
ゲームの魔法で「子供のいやいや」を楽しいに変える
・早く食べなさい
・さっさと歩きなさい
・今日はおもちゃは買わないわよ
・電車なんだから静かにしなさい
これらの言葉は、子供にとっては「つまらない呪文」です。
「もっと遊びたいのに、ママはつまらないことをさせようとさせる。はっきり言って人生は糞ゲーだ!!」
もし自分が毎日こんなこと言われ続けたら、こんな風に思うんじゃないかな。
ここで「ゲーム」の出番です。
と言っても、携帯ゲームを取り出して与えて解決…ではありません。
ゲームとは「つまらない作業を楽しくする」魔法のことです。
市販のゲームに頼るのではなく、パパやママがゲームクリエイターになるのです。
「疲れて歩けないよー」と言ってる子には
「じゃあ、あそこの電柱まで頑張ってみよう!そしたら、ママが面白い顔してあげる!」
(子供歩く)
「すごい!歩けたね!こんなに進んだよ!それじゃ、次はあそこの電柱まで。そしたら…ママが歌を歌ってあげる。」
(子供歩く)
「うっひゃー!すごい!こんなに歩けたじゃん!あんなに疲れてたのに、〇〇くんはすごいな~。もしかして勇者なんじゃない?おうちまで歩けたら勇者のしるしを渡すよ。」
こんな風にできれば大成功です。
「疲れている帰り道。荷物はいっぱいだし、子供はぐずって歩かなくてもう最悪!」の状況を、
「とりあえず子供が自力で歩いた。しかもご機嫌に!」
に変えたのです。
いやいや期の子供を持つ親にとっては、間違いなく魔法ですよ。これは。
夕方の駅前で「子供がご機嫌に歩く魔法薬 1粒500円」で売れば、飛ぶように売れるのではないでしょうか。
私はこの手法を「ゲーミフィケーション」ならぬ「ゲーミデュケーション」と名付けました。今。
(ゲーム+エデュケーション=ゲーミデュケーションです。
エデュテイメントとは違います。あと、ゲーム+エデュケーションならゲーメデュケーションじゃん?って気がしますが、「ミ」のがしまるので、「ミ」にします。)
ゲーミデュケーションだかなんだか知らんが、ゲームで子育て…って、そんなにうまく行くのか????
とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、我が家は子育ての難局を「ゲーム」の手法で幾度となく乗り越えました。
次回は、具体例をいくつかご紹介しますね。