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ゲームで子育て!(2) 「ゲーミデュケーション」具体例

私が息子に実践してきた「ゲーミデュケーション(ゲームの手法を応用した子育て)」の具体例をご紹介します。

「子供が言うこと聞かない!!!何とかしてーーー!」って時に、ぜひお役立てくださいませ。

 

■「これじゃなきゃやだーー!」に効くゲーミデュケーション

こういうこと、ありますよね。そのおもちゃじゃなくたって遊べるだろうに、なぜか「これじゃなきゃやだーー!」って頑固になること。

こういう時、「いいから離しなさい!」「もう帰るんだからやめなさい!」

って言っても逆効果。

余計に「やだーーー!これじゃなきゃやだーーー!」のループに陥ります。

 

そんな時は、親の方も「そのおもちゃから引き離すこと」に固執するのをやめるとうまくいきます。(子供によって、それぞれだとは思いますが、少なくともうちの場合は)

 

例えば、他のおもちゃを取り出して

「あれ?このぬいぐるみ、お背中にリボンがついてるね?こっちのぬいぐるみはどうかな?」とか、

街角に貼ってあるポスターを指さして

「おお!なんだか面白いものが貼ってあるよ。見に行こう!」

(それが、単なる選挙ポスターでも「うわー、でっかいおじさんだねえ。なんて書いてあるのかな?「日本を変える!」だって。日本って分かる? あ、赤いネクタイだねえ。こっちのおじさんは何色かな?あ、青だねえ」なんて言って、とにかく興味を持たせる)

など、固執しているものから興味をそらす。しかも、他のものの方が面白そう!っていうか面白いよ!というのを全力で子供にアピール。

 

結果的に「固執しているおもちゃ」をぽろっと手放してくれたりします。

「おもちゃを離さない」→「離せ!」ではなくて、

「おもちゃを離さない」→「そう。でも、こっちのが面白いよ?」→「離す」

という戦法です。

 

敵をだますにはまず味方から。

子供を説得するには、まずは親が全力で(半ば無理やり)周りの面白いものを見つけるのです。できるだけたくさん、短時間に。

 

マンホールの蓋の模様や、歩道のブロック。

お店の看板や、植込みの葉っぱ。雨粒。

 

何でも面白いものに変えることができます。

 

これは、「普通のものを面白いものに変えるゲーム」です。

何気ないものでも、本気で考えると面白いところ、いっぱい見つかりますよ。

(研究者はきっと、そういう能力に長けた人なんでしょうねえ。雑誌の編集者さんもそういう能力の持ち主かも。でも、誰にでもそういう能力は備わっているはず!)

 

これに慣れてくると、親自身が

「何気ないものに興味を持ち、感動できる」ようになります。

もちろん、子供にも影響すると思います。

子供自身も「面白いものを見つけ、現状を肯定して楽しむ」癖がつきます。

そのうち、親が全力で「面白いものを見つけるゲーム」をしなくても、自然に子供自身ができるようになります。

 

なんでもかんでも「つまんない」「帰りたい」「嫌い!」って言う子はどんなこともつまらなく感じる癖がついてるのだと思います。

でも、その真逆の癖をつければ…親も子もハッピーだし、それって「人生を楽しいゲームのように捉える」能力につながると思うのです。

 

今回の「ゲーミデュケーション」例は、それ自体もゲームであるけれども、人生を楽しいゲームに変える一つの方法にもなりそうです。

 

この他、こんなのも書こうと思いましたが、1個書くだけで長くなっちゃいました。

また次回。

■ レストランで大人しくして欲しい時

■ おもちゃが何にもないけど、どうしても時間をつぶさなくちゃいけない時

■ 「疲れて歩けない!帰りたくない!」に効く

■ 大声で騒いで困った時

 

ゲーミフィケーション―<ゲーム>がビジネスを変える

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ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク

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ゲームで子育て!(1)ゲーミフィケーションから「ゲーミデュケーション」に

ゲームは子供にとって有害?それとも有益?

 

ゲーミフィケーション」という言葉をご存知でしょうか?

ゲームの力を、社会問題の解決などの「良いこと」に活かそうという試みです。

 ゲーミフィケーション(gamification)とは:課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般。(wikipediaより)

 

ゲーム嫌いな人にとっては、「ゲーム」を学習に取り入れたり、ましてや子育てに活かすだなんてとんでもない!と思われるかもしれません。

「ゲームは有害!!ゲームばかりやっていると子供がバカになる!」…なんてイメージは、まだまだ根強く残っています。

ゲームが有害でない(少なくともその根拠に乏しい)ことについては以下のような記事を読んでいただくとして…

 『テトリス』で脳が成長:皮質の厚みも増す

 1日2時間「マリオカートDS」で遊んだ少年、1週間で弱視が250%改善へ

 英紙「暴力ゲームは犯罪数を減少させる」というレポート結果を掲載

ゲームが有益で、子育てにぜひ取り入れるべき手法であることを私の子育て経験からお話したいと思います。

 

 

そもそも「ゲーム」って何でしょう?

 

ゾンビを殺したり、敵を撃ちまくったり、架空の森で膨大な時間を過ごすこと?

いいえ。

残虐な表現やファンタジックな(そしてゲーム嫌いの人には無益に見える)活動は、ゲームの「モチーフ」であって、ゲームの根本ではないのです。

ゲームとは、「つまらないことや単純なことを面白いものに変えること」です。

ゲームで遊んでいる人を外から客観的にみると、「〇や×のボタンを連打している」だけにすぎません。

もしあなたが、「これから3時間、〇や×や△のボタンを順番に押し続けてください。」と言われたらどうでしょう?

めちゃめちゃ退屈な作業ですよね?

でも、ゲームの魔法がかかると、その単純な作業がとてつもなく楽しい時間に変わるのです。

(そう考えると、つまらない作業を「夢中になるコンテンツ」に変えるゲームクリエイターさんってすごいと思いません?)

 

 

ゲームの魔法で「子供のいやいや」を楽しいに変える

 

 ・早く食べなさい

 ・さっさと歩きなさい

 ・今日はおもちゃは買わないわよ

 ・電車なんだから静かにしなさい

 

これらの言葉は、子供にとっては「つまらない呪文」です。

「もっと遊びたいのに、ママはつまらないことをさせようとさせる。はっきり言って人生は糞ゲーだ!!」

もし自分が毎日こんなこと言われ続けたら、こんな風に思うんじゃないかな。

 

ここで「ゲーム」の出番です。

と言っても、携帯ゲームを取り出して与えて解決…ではありません。

ゲームとは「つまらない作業を楽しくする」魔法のことです。

市販のゲームに頼るのではなく、パパやママがゲームクリエイターになるのです。

「疲れて歩けないよー」と言ってる子には

「じゃあ、あそこの電柱まで頑張ってみよう!そしたら、ママが面白い顔してあげる!」

 (子供歩く)

「すごい!歩けたね!こんなに進んだよ!それじゃ、次はあそこの電柱まで。そしたら…ママが歌を歌ってあげる。」

 (子供歩く)

「うっひゃー!すごい!こんなに歩けたじゃん!あんなに疲れてたのに、〇〇くんはすごいな~。もしかして勇者なんじゃない?おうちまで歩けたら勇者のしるしを渡すよ。」

 

こんな風にできれば大成功です。

「疲れている帰り道。荷物はいっぱいだし、子供はぐずって歩かなくてもう最悪!」の状況を、

「とりあえず子供が自力で歩いた。しかもご機嫌に!」

に変えたのです。

いやいや期の子供を持つ親にとっては、間違いなく魔法ですよ。これは。

夕方の駅前で「子供がご機嫌に歩く魔法薬 1粒500円」で売れば、飛ぶように売れるのではないでしょうか。

 

私はこの手法を「ゲーミフィケーション」ならぬ「ゲーミデュケーション」と名付けました。今。

 

(ゲーム+エデュケーション=ゲーミデュケーションです。

エデュテイメントとは違います。あと、ゲーム+エデュケーションならゲーメデュケーションじゃん?って気がしますが、「ミ」のがしまるので、「ミ」にします。)

 

ゲーミデュケーションだかなんだか知らんが、ゲームで子育て…って、そんなにうまく行くのか????

とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、我が家は子育ての難局を「ゲーム」の手法で幾度となく乗り越えました。

次回は、具体例をいくつかご紹介しますね。

ガンダム家族のアルバム2 ママと僕

「あの子もだいぶ大きくなったから、お茶する余裕も出て来たわ~」

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「そう言えばあの子、静かね。何してるのかしら?」

 

 

「ママのお顔。ママにあげよっと♪」

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「ママ~!これ見て~!」

「あらまあ。それ、ママ?」

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「ママ、すごい嬉しい。一緒にドーナッツ食べよっか」

「わーい!」

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ガンダム家族のアルバム1 ご飯まだ~? 

「ママ、お腹すいちゃったよ~」

「パパも限界だ…」

「待ってて~。もうすぐだから」

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「今日のご飯、なあに?」

「今日は中華。チャーハンと餃子よ」

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「うわ~!すごいね~」

「ふふふ。こうするとパラッとして美味しくなるのよ♡」

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